8. ガンの現状と原因
3.3人に1人がガンというデータ
最近まで、4人に1人がガンで死ぬといわれていましたが、現在は3.3人に1人はガンで死ぬという時代に入りました。これを死亡者数にしますと年間100万人近くの人がガンで死んでいることになります。
不幸にしてガンになったということではなく、誰がガンになっても不思議ではありません。なぜこのような時代になったのか、ガンの原因とその対策を、一度じっくり考えてみましょう。
その原因
ガンになる原因は、いろいろあげられます。農薬に汚染された穀物や野菜、化学物質に汚染された魚介類や肉類などいわゆる環境汚染によって、食品が悪質化したことが、ガンをはじめとする生活習慣病(成人病)が増えている最大の原因です。
また、最近の食品加工は、私たちの体になじまない化学物質を使用しています。そういう食品やタンパク質、脂質を多く好んで食べ続けるとガンや生活習慣病になる確率が高くなります。
その他、放射線を浴びるなど、物理的刺激を受けることによってもガンになりますし、汚染された食品を摂り、なおかつ精神的ストレスを蓄積すると複合的にガンにかかりやすくなるともいわれています。
血液に問題
東洋医学では、ガンに限らず病の原因は血液の汚れと滞りだと見ています。生命は食にありといわれていますように、食べ物は、血となり肉となります。しかし、先に述べたように、体によくない食べ物を摂り、なおかつ精神的ストレスを受けて体が病的になっている場合は、正常な細胞ではなくガン細胞に移行します。
つまり血液をきれいにすれば、ガンにはならないし、なってもまた自然に治るわけです。
ここに食生活の重要性があるのです。
農作物と土壌環境
現在の農作物は進歩的な生産者によって改善され希望が見えてきていますが、まだ日本の農業は、化学肥料漬けで、品質も悪くなり、生産者も頭打ちになってその問題は解決していません。
農作物は根が命です。根が健全でないと栄養価の高い農作物は育ちません。
根を健全にするには、土壌環境をよくすることです。酵素やビタミン、ミネラルを生産する土壌微生物が生息する土作りこそ、品質のよい農作物を作る基本です。