2. 漢方とハトムギ
ハトムギと漢方
漢方では、水分代謝をよくする食養としてハトムギをあげ、3000年も前に書かれた漢方の原点『神農本草経』にその名が見え、ハトムギを上薬に位置づけています。
ハトムギと近代栄養学
ハトムギはタンパク質のバランスも良く玄米の2倍もあります。そして脂質、鉄分も含み、デンプンの質においても、玄米、ソバなど、ほかの穀物をしのいでいます。
近代栄養学でもハトムギを高く評価し、タンパク質、脂肪、ビタミン類等の含有と分布にすぐれています。
ハトムギと日本薬局方
ヨクイニン(ハトムギ)は古くからの漢方の生薬の一つとして用いられてきています。「第12改正日本薬局方2部」においてのヨクイニンは、ハトムギの種皮の除いた種子と規定され、消炎、利尿、排膿、鎮痛そして、むくみ(浮腫)をとる目的で用いられ、ほかに、リウマチ、神経痛など、体の痛みをとり除くことに用いられるとあります。また、イボ取り、皮膚の荒れなどにも用いられ、滋養強壮薬としても用いられるとあります。