酵母の話 - 植物エキス発酵飲料
植物エキス発酵飲料
植物エキス発酵飲料とは財団法人 日本健康・栄養食品協会が定める健康補助食品 規格基準に定められた品質規格基準に基づいて製造された健康食品の分類で、主に植物を発酵させた健康食品はこれに属します。飲料となっていますが、発酵させた液体そのものだけでなく、その液体を粉末状に加工したものもこのカテゴリーに入ります。
規格基準は健康食品に対する信頼性を高め消費者の健康維持増進に役立つ事を目的としており、健康食品業界では非常に信頼性の高い基準になります。
植物エキス抽出方法
酵素商品や酵母商品に興味を持たれている多くの方が疑問に感じられるのが、なぜ植物エキスの抽出工程でショ糖を使用するのかという事ではないでしょうか。植物や果実に含まれるビタミンやその他有用成分の抽出には主にショ糖が使われています。植物、果実から圧搾以外の方法で果汁を取りだすにはアルコールか塩又は砂糖を用いた浸透圧による抽出が一般的です。塩は抽出物が塩辛くなりすぎるので食用には向かず、アルコールを取り扱うには酒造免許が必要です。こういったことから多くの健康食品では砂糖による抽出を行っています。
そして白砂糖(ショ糖)を使うのは黒砂糖など未精製の砂糖では酵母による発酵がうまく進まない事が理由として挙げられます。
抽出液の熟成
植物エキスの抽出液には植物由来の栄養素と果汁、それに溶け切るだけのショ糖も含まれています。主な植物エキス発酵飲料は植物エキスの抽出後に熟成期間を設けています。この熟成の間に酵母による発酵が行われるのですが、それと同時進行でショ糖の分解も行われます。
ショ糖は果糖+ブドウ糖でできており、糖分解酵素がその接合を切り離し果糖とブドウ糖に分解します。ショ糖は体に悪いと言われますが熟成させた植物エキス発酵飲料中にはほとんど含まれてない事が多いのです。